子連れ狼
- 2016-04-04
- Mon
- 13:12
テーマ:映画・ドラマ

「子連れ狼」(こづれおおかみ)は、小池一夫原作・小島剛夕画の時代劇漫画(劇画)で、これまで何度となく映像化されています。
柳生一族の手により妻を殺され、お家断絶に追い込まれた元・公儀介錯人拝一刀が柳生一族への復讐を胸に、遺された息子・大五郎と共に刺客稼業をしながらさすらいの旅を続けるというストーリーです。
たくさんの映像作品の中でも特に有名なのは、萬屋錦之介さんが拝一刀を演じ、1973~76年に放映されたTV時代劇版でしょう。
拝一刀は幕府の公儀介錯人で水鷗流の達人という設定。
公儀介錯人とは法度に背いた大名が切腹する時に介錯を務めるという役職ですが、実際の江戸幕府にはそういった役職は存在せず架空の設定です。
また「水鷗流」は、これは実在する剣術流派で居合を中心に剣術、鎖鎌術、杖術、薙刀術、体術まで網羅した総合武術です。ただ、拝一刀の水鷗流と実際の水鷗流はまったくの別ものだと思います。
豪快で荒々しい殺陣はかっこいいですね~。
こちらは若山富三郎さんの映画版。1972~74年にかけて6作品制作されました。
こちらも迫力のある殺陣で素晴らしいですね。
若山さんはこの役に非常に愛着を持っており、萬屋さん主演のTVシリーズが始まると聞いて激怒し、「錦之介と俺と、どっちが拝一刀にふさわしいか真剣で勝負したるわい!」と息巻いたため、弟の勝新太郎さんが必死になだめたというエピソードがあるらしいです。いやあ、昔の役者さんのトンパチぶりは面白いですねえ。
またこの作品は海外でも高く評価され、クェンティン・タランティーノをはじめ、各国の映画人、映画ファンにリスペクトされていて、これでもかと血が吹き出る過激な殺陣はその後の海外映画に与えた影響も大きく「元祖スプラッター・ムービー」とも呼ばれているそうです。
- 関連記事
スポンサーサイト