世界の武器術・剣術!!

2016年11月

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フレイル

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フレイルは柄の先に鎖などで打撃部を接合した打撃武器の一種で、この打撃部はなぜなのか「穀物」と呼ばれます。
元々は、穀物の脱穀に使われていた穀竿が原型との事なので、それとの関係でしょうか?

打ち出すと穀物は結合部を軸に加速されますので、非常に高い打撃力を生み、鎧を身につけた相手にも大きなダメージを与えることができます。同時に穀物の柔軟性のある動きは読みづらく、防御するのも難しいものがあります。しかしながら、攻撃する側もこの動きを制御するにはそれなりの技術が必要で、操作を誤ると周囲や自分自身を傷つけることになります。良くも悪くもその変則的な動きがこの武器の最大の特徴ですね。

中国では戦国期から同型の武器が使われており、「梢子棍」とか「長梢子棍」という名で様々な武術流派に伝わっていますが、西欧で「フレイル」が用いられたのはそれより随分あとの11世紀頃とされます。

この頃は防具の重装化が進み、硬い防具に対しても有効な打撃武器が重視されていましたので、フレイルもその中のひとつとして登場しました。

まず使われたのが、騎兵が片手で使用するホースマンズフレイル。

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そして、歩兵が馬上の敵に対抗すべく、両手で使用する長い柄のフットマンズフレイルが登場しました。

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それ以来、金属での補強や、穀物の総金属化、スパイクを付けるといった打撃力を高める改良が行われ、さらに発展型として軽量化と打撃力強化を両立させたモーニングスターのような武器も生まれました。

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それではフレイルのいくつかの動画を見てみたいと思います。








まずはフットマンズフレイルのテクニックの動画。

素晴らしいテクニックの数々ですが、基本的には通常の棒術の技術で、プラスアルファとして穀物の効果を狙っていく感じかな、と思いました。





フレイルvs剣&盾のスパーリング。

まずフレイルの打撃力がすごいですね!それと盾の防ぎ方によっては穀物が回りこんでヒジとかに当ってるのかな、というシーンがいくつかありました。

逆にがっちり盾で穀物をはじかれてしまうと、穀物のコントロールが効かなくなって、その間に中に入られてしまうシーンも多かったですね。

フレイルの長所と短所がよく出てる気がしました。





これは面白い、両手持ちのフレイルと片手持ちのフレイルの対戦。穀物は球のタイプですね。

これもまた穀物が不規則な動きで盾や防御をくぐりぬけて当ってきてますね。

特に0:22の盾を回りこんで背中を打つ打ち方なんかはフレイルの持ち味が出ているなあと思いました。

全体的にフレイルの強烈かつ不規則な攻撃は対戦相手には脅威だなあ、と感じました。

日本人的感覚で言うとキワモノっぽい武器ですし、乱戦では味方を傷つける可能性もありそうですが、一騎打ちでは意外と有効な武器かもしれないなあ、と思いました。

そんなフレイルでしたが、16世紀頃にはより騎兵戦に向いたパイクなどの武器の登場により、戦場の主武器としては用いられなくなりました。しかし農具としては使用され続けていた事もあり、補助武器や農民の武器としては存在し続け、なんと1920年のソ連のポーランド侵攻の際、ポーランドの農民たちが首都防衛のために使ったとの記述もあります。

武器としての性能も歴史的背景も実に興味深い武器だなあ、と思いました。


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神道夢想流杖術②武蔵を破った技

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あの宮本武蔵を破ったとも言われる神道夢想流・夢想権之助については神道夢想流の項で書きました。

この戦いについては「二天記」と「海上物語」に記述があり、木太刀を持って打ちかかっていった権之助に対し、武蔵はちょうどその時細工していた楊弓(遊戯用の弓)で戦い、権之助の額を打ちすえ勝利します。

それに対して、神道夢想流の口伝では、武蔵が二刀を使った「十字留め」という技で権之助の木刀を封じ勝利。その後神社に籠り杖の術を編み出した権之助が再戦で見事勝利したということになっています。もっとも再戦の結果は引き分けという資料もあるようです。

権之助が武蔵を破ったという技を含む神道夢想流の技術を紹介する動画がありましたので見てみたいと思います。














武蔵を破った技「水月」は4つ目の動画の1:14から。まさしく十字留めを破る技ですね。

杖の先を封じられたところを逆側の握っている方で拳ごと打っていく技のようで、杖の特性を生かした興味深い技だと思います。

しかしこの技をくらって武蔵がどう敗北したのかはわかりません。

悶絶して「ま、まいった」と言ったのか、「見事十字留めを破ったな。よく修業したな。わしの負けじゃ(ニッコリ)」「ありがとうございます、武蔵先生!」ぐらいのノリだったのか。私としては後者のような気がします。

特に両者とも大きなけがをしたとかはなさそうだし、もともと荒くれ者の権之助に昔の自分をダブらせた武蔵が手ほどきをした、という雰囲気を感じてしまいます。まあ、根拠は私の妄想なので気にしないでほしいのですが。


それにしても、通常の剣術とは一味違う変幻自在の杖の技にはすっかり魅了されてしまいました。

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