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マラーターの武器「パタとマル」

インドといえば日本にも馴染みが深い国のように思いますが、詳細はあんまり知らないかな~と思います。

特にインドの「歴史」というと、私も含め大半の日本人はほぼ知識を持っていないと思います。知っているのはせいぜい、お釈迦様とかガンジーぐらいでしょうかねえ。

まあ、普通の日本人が、ある程度歴史の知識まで持ってる外国というのはほとんど無さそうですがね。中国ぐらいでしょうか。あとは、フランス革命とか古代ローマとかを断片的に知ってるくらいで。このへんはいろんな映画とか小説とかマンガとかになっているからですかね。やはりそういったものの影響は大きいですね。

しかし、その中国の三蔵法師が旅の目的地としたのがインド(天竺)なわけですし、古代のインドというのは当時世界トップクラスのすすんだ文化を持った国だったようです。そこへ行けばどんな夢もかなうというユートピアだったそうですから。

そんなわけで、インドの歴史を少し調べてみたのですが、これがなかなか面白く、魅力的な人物もおり、激しい戦乱もあり、そしてその戦いでは他の国とは異なる独特な武器が使われていました。

その中でも私が特に印象に残った「マラーター王国」とそこで使用されていた武器について書きたいと思います。

17世紀後半からインドで大きな勢力を誇った国が「マラーター王国」です。この国は非常に好戦的な民族として知られるマラーター族によって建国され、18世紀にはこの国を中心に諸侯の連合体「マラーター同盟」を結成し、一時はインドの覇権を握りました。

そんなマラーター族が使用した独特の武器のひとつがパタです。

pata.jpg

この武器は剣道の籠手とかボクシングのグローブのような形のガントレットの先に剣がついたものです。ガントレットの中に手を突っ込むと、刀身と垂直に金属のロープが張ってあるので、それを握って操作します。ガントレット部は金属製ですので、この部分で敵の攻撃を防御することもできます。

もともと14世紀ごろに使われていた「ジャマダハル」という短剣が進化したものとされます。

jamadahal.jpg

「ジャマダハル」

柄がH型になっていて、その横棒部分を握ると拳の前に刀身がきますので、パンチを打つ要領で刺突を繰り出します。通常の短剣よりも貫通力は高かったといいます。

マラーター王国を建国した英雄・シヴァージーはパタの名手として知られています。

Shivaji_British_Museum.jpg

シヴァージーの肖像。おそらく右手にはめてるのはパタですよね。

パタの演武の動画



かなり舞踏的ですが、腕との一体感が強いため普通の剣より振りまわしやすそうな感じがします。その分柔軟な動きは難しそうですが。それでも、まわりを複数の敵に囲まれたときとか、回転するように一気に突破口を開けるんじゃないかという想像をしてしまいました。まあ、実際はそう簡単ではないでしょうけど。

あとマラーター同盟で使用されていた独特の武器というか防具がマル(マドゥ、マロー)です。

madu.jpg

丸い盾の両端から先端を金属で強化した動物の角が出ています。盾で防御しながら角での攻撃も可能という攻守一体型の武器もしくは防具です。

この武器(防具)を駆使したマラーター族は戦場で圧倒的な強さを発揮したとのことですが……正直、見た目のキワモノ感がありますので、こんなものが実戦で使えるものだろうか、と思ったのですが、こんな動画を見つけました。



本物ではありませんが、形状の意味するところはいっしょなので、かなり近い戦いかたは可能だったと思います。

これを見る限り、思ったより実用的だなあ、と感じました。二刀流にさらに盾が加わった感じですね。

まあ、それだけに使いこなすのは難しそうですが、使いこなせれば絶大な実力を発揮したというのもうなずけます。

このような独特の武器を使い、勇猛さを誇ったマラーター王国とマラーター同盟でしたが、19世紀にイギリスとの戦争に敗れ滅亡しました。

それにしてもインドの武器は日本とも西洋とも中国とも違う独特の武器で面白いですね。カラリパヤットの武器も面白いですし(関連記事)。文化も歴史も深いものを感じますし、もっと勉強していきたいなあ、と思いました。


【関連書籍】

インドの歴史 (ケンブリッジ版世界各国史)

  



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ククリ

かつて最強の傭兵として恐れられた「グルカ兵」。

複数のネパール山岳民族から構成される彼らは、19世紀からイギリスの傭兵として活躍しました。

「インパール作戦」でインドに侵攻した日本陸軍とも激闘を繰り広げ、ついにはこれを打ち破っています。

そんな彼らの特徴的な武器が「ククリ(グルカナイフ)」です。

kukuri.jpg


ククリは「く」の字型の刃を持つ湾刀で、もともと農作業、家事、狩猟のために使われていましたが、いつしか戦闘にも用いられるようになりました。




いや~、おそろしい斬れ味ですね!「ナイフ」に類する武器の中ではトップクラスの破壊力ではないでしょうか。鉈に近いものがありますね。

大きさ、形状は個体差があって、草木を刈るような小さなものから、斧のような大きなものまで様々。特に生贄として牛を捧げる際に用いられるククリは、儀式、祭礼用の重要な祭具とされ、刃渡りが1mを超す長大なものもあるそうです。

また刀身の付け根にある「チョー」と呼ばれる「ω」型の刻みはククリには必須とされており、敵の武器を引っ掛けたり受け流したりといった使いかたがあります。

この「チョー」は女性器を模したとも、カーリーの陰核とも、またシヴァの陰茎とも呼ばれていますので、宗教的な意味合いが強いのかな、と思います。

グルカ兵に関する動画




イギリスがネパールを配下において以来、グルカ兵はイギリスの関わる戦争や紛争地域への派兵で先遣隊として派遣されることとなりました。その勇猛さは世界で知られ、フォークランド紛争時にはグルカの兵が攻めてきたと聞いて逃げ出すアルゼンチン部隊もあったといいます。

動画のエピソードもその勇猛さをいかんなく表していますが、強盗団を1人で撃退したかたの

「敵と戦うは兵士のつとめ。賊を倒すは自分の人間としてのつとめ」

と言って謝礼を受け取らなかったというのは、立派な戦士の態度だなあ、と思いました。



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クラビクラボン

クラビクラボンはタイの伝統的な武器術です。17世紀ごろのタイの戦士たちが戦場で使用しました。

krabi.jpg

「カビー・カボーン」ともいい、カビーと呼ばれる剣とカボーンと呼ばれる長い棒を使用することからついた名前です。

それ以外にも、円型や細長い棒状の盾や前腕部に装着するプロテクター兼武器の「マイ・サン」、「ガーオ」と呼ばれる長い槍を使って戦います。




かなり野性味あふれる演武ですね。剣をなくしても盾で殴りつけたり、倒されても決して動きは止めないし、なりふりかまわず生き残るという旺盛なファイティングスピリットや生命力をすごい感じます。



こちらはかなりスタイリッシュ。現代的にアレンジしたのかな、と思います。

クラビクラボンは最近では「007」や「ランボー3」といった映画にも登場したそうで、競技化がすすみ、オリンピック競技になることを目指してるとのことなので、そのあたりでこういったかっこよい感じになってきてるのかも、と思いました。

それでもよく見ると基本的な動きとかどんな体勢からでも攻撃を繰り出すところなど、根底の部分は踏襲しているように感じました。




これが競技化されたものでしょうか。かなりスポーツチャンバラに似てます。


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カラリパヤット

Kalarippayattu.jpg

カラリパヤットはインド南部のケララ地方発祥の古くから伝わる武術です。

この武術が創設されたのは紀元前10世紀、ヴィシュヌ神の化身といわれるパラスラマ6世が創始者と言われています。

一説によると達磨大師がこのカラリパヤットを中国に伝えたのが、少林拳のもとになったと言われます。

素手で戦う技術と武器で戦う技術の両方があり、武器術のほうは剣、盾、棒、鎖分銅など18種のアンガム・ウァイタニイと呼ばれる武器を使用します。また他のアジアの武術同様、舞踏と密接につながり、宗教的、儀礼的要素が強いのも特徴です。

16世紀には最盛期を迎えましたが、西洋から銃が入ってくると行う人が少なくなったことに加え、セポイの乱以降イギリスが「カラリパヤットを修める者は処刑する」という法を作って厳しく禁止したこともあり、貴重な流派が失伝するなど一時は衰退しました。しかし20世紀になって復興運動がおこり、C.V.ナラヤナン・ナイールが、CVNスタイルと呼ばれる近代カラリパヤットを整備し、多くの弟子を育成しました。

現代では瞑想や指圧、マッサージもその鍛錬法に取り入れられているとのことです。



実に様々な武器を使っていますね。

カラリパヤットは3派に分かれており、素手中心で戦うのが南部、武器を積極的に使うのが北部、その中間が中部と言われます。



「ケットゥカリ」と呼ばれる棒術の稽古。低い姿勢など独特な要素が多いですね。



ムチの様に柔らかくしなる金属製の長剣「ウルミ」と丸型の盾「パリッチャ」の演舞。ウルミは人間の肉を切り裂くのに十分な切れ味を持っており、普段はベルトのように腰に巻きつけておき、いざというときには剣として遣うほか、火を付けて振り回したり、罠に使ったりと様々な使い方ができます。

ほかにもダヌ(弓)やクンタム(槍)など18種類の武器が使用されます。



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カリ

カリはフィリピンの武術でエスクリマまたはアーニスとも呼ばれます。素手のほかに、棒やナイフ、紐といった武器術を持つ武術です。

kali.jpg

17世紀中ごろ、スペインの統治下にあったフィリピンにおいて、海賊の襲撃にそなえるため、現地住民にスペイン式の剣術(エスグリマ)の教練を行ったのが始まりと言われます。

もともとは軍事用の技術として剣を使っていたのが、フィリピンの広い地域へ普及されていく過程で、剣よりも手に入りやすい棒を使用するようになり、護身術として発達していきました。

その後、新しい統治国アメリカに伝播し、現在では世界中で行われるようになりました。

■技術の特徴

武器や素手での技術が共通していて、同じような動きで様々な武器を扱えるのが特徴です。また、相手からの武器による攻撃への対応も考慮されていて、「ディスアーム」という相手の武器を奪う(または落とす)技術が発達しています。




0:18ナイフ術、1:00ソロバストン(短棍術)、2:18素手、2:41ドブレ・バストン(双棍術)

カリで使うスティックは「オリシ」という60cmほどのラタン製の棒です。




こちらは総合格闘技のような寝技もやっているので、結構新しい動画のように思います。




ナイフ術の講習でしょうか。

どの動画も複雑で柔軟ですごい速さの手の動きが印象に残ります。

「カリ」という言葉は発祥地であるビサヤ地域の言葉のkamot(手)とlihok(動き)に由来し、両者の頭文字をとった言葉だということです。


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