映画・ドラマ
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- 2017/11/19
- [日]
- 「死闘!少林寺」と李連杰
- 2016/07/08
- [金]
- 映画「グリーンデスティニー」(チャン・ツィイーvsミシェル・ヨー)と「鈎」
- 2016/06/04
- [土]
- ブルース・リーとダン・イノサントのヌンチャク
- 2016/04/08
- [金]
- 映画「SPIRIT」
- 2016/04/04
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「死闘!少林寺」と李連杰
- 2017-11-19
- Sun
- 12:39
テーマ:映画・ドラマ

かつて「水曜スペシャル」という夢とロマンに満ちあふれた企画をドシドシ放映してくださる素敵なTV番組がありました。
1番有名な企画はなんといっても「川口浩探検隊」ですが、それ以外でも様々な素晴らしい企画が放映されていました。
その中のひとつで「死闘!中国少林寺」という企画がありまして、これがメチャメチャ面白かったんですが、その動画がYouTubeに上がっていました。
いや~、素晴らしいですね。
最後の李連杰vs胡賢強の戦いの動画は以前から結構上がってたのですが、トーナメントの各試合まで入った動画は初めて見ました。アップ主のかたには感謝したいですね。
いま見てみると突っ込みどころ満載ですが、当時小学生だった私は、全てガチの試合だと思い大興奮しながら見ていました。特に胡が槍をへし折ったシーンは衝撃的でしたね。硬気功の人が子どもの頭で石をバコバコ割っていたのは、さすがに変な感じがしましたが。
しかし一番面白いのが準々決勝の試合で、準決、決勝と進むに従って攻防が雑になってる気がしますね~、子どもの頃は感じませんでしたが。
李連杰vs胡賢強の試合は三節棍同士の打ち合いとか見応えあって良かったです。
言うまでもないかと思いますが、李連杰=リー・レンチェイとはハリウッドスターのジェット・リーさんです。この大会も映画の宣伝でしたね。
リーさんは、単なる俳優ではなく超一流の武術選手でもあり、動画の中でも言ってましたが北京武術大会で5連覇しており、この記録は未だに破られていないとのことです。
他にはこういう番組の動画もありました。。
司会は松崎しげるさん?髪ぼさぼさのジェット・リーさんの姿は意外と貴重かもしれません。
あの頃、ブルースリー→ジャッキーチェンと続くカンフーブームはすごいものがありましたので、それに続くヒーローとしてリーを売っていこうというのはあったんでしょう。
しかし残念ながらリーさんは、ブルースリーやジャッキーチェンのように「人気爆発!」とまではいきませんでした。
ギラギラした存在感があったブルースやコミックカンフーという独自のスタイルを持っていたジャッキーに比べて、リーは拳法の技術はすごい優等生なんですが、それ以上のインパクトは無かったように思います。顔も優しいというかかわいすぎる感じなんで、あの時代ではなかなか人気出にくかったかな、と思います。ただ私はリーのアクション好きでしたね。
こちらは子どもの頃の演武
天才の片鱗が伺え過ぎますねえ~。
リーさんの少年時代のエピソードとしては、アメリカで武術交流会に参加した際、リチャード・ニクソン大統領に「大きくなったら、私のボディーガードになってくれ」と言われたんですが、「10億の中国国民を護らなくちゃいけないから…」と断ったとのこと。立派なお子さんですね。ちなみにリーさんは現在、シンガポール国籍との事です。
そんなジェット・リーさんですが、最近見かけないなあ、と思っていたんですが、数年前から甲状腺の病気を抱え、心臓の動悸を薬で抑えているため、カンフーはおろか簡単な運動もできなくなっているとのことで大変驚きました。
まさかあのジェット・リーさんがそんなことになるとは……病状もよくわからないし、非常に心配なところでしたが……
最近、中国アリババグループのマー会長と組んで映画を作られたそうです!
この映画のタイトルは「功守道」。リーさんが考案した武術の名前とのこと。
短編映画ということですが、出演者が桁外れに豪華!ドニー・イェン、ウー・ジン、サモ・ハン、トニー・ジャー、そして朝青龍!さらにテーマ曲を歌うのがフェイ・ウォン!いや~たまりませんね~!
そして、そんな中で主役をはるのが……マー会長ご自身!えええぇ~~~っ!?
むむ……な、なんとも形容しがたい雰囲気が漂っています。
これはもういろんな意味で見てみたい映画ですね!
そしてジェット・リーさんの病気の快復をお祈りしたいと思います。
あと、対戦の中でリーさんが使用している「三節棍」は大変に興味深い兵器ですので、稿を改めて見てみたいと思います。
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映画「グリーンデスティニー」(チャン・ツィイーvsミシェル・ヨー)と「鈎」
- 2016-07-08
- Fri
- 17:31
テーマ:映画・ドラマ

「グリーンデスティニー」は2000年に公開された中国・香港・台湾・米国の合作映画です。
内容はあまりない……いえいえっ!天下の名剣「碧名剣」をめぐって繰り広げられる熾烈な争いが描かれていますよ~(汗)
ま、まあこの映画は内容よりも映像の美しさとアクションでしょうね。ワイヤーアクションをフルに使ったアクションシーンは賛否両論あったと思いますが、割り切って見れば私的にはあのヒラヒラ感は楽しめましたね。
で、バトルシーンが次から次へと展開される映画なんですが、なかでも私が一番好きなバトルのシーンが「アジアンビューティ(古っ!)」チャン・ツィイーさんと「サモハンキンポーの愛弟子(?)」ミシェル・ヨーさんのバトルですね!
まず絵的にキレイ!美しい!女優さんが美しいのは言うまでもありませんが、しなやかな動きの美しさがそれを引きたてていますね。男の力強いバトルとはまた違った魅力的なバトルシーンだと思います。
調べてみるとチャン・ツィイーさんはダンス・コンテストで優勝するほどの舞踏の名手、いっぽうのミシェル・ヨーさんも元々はバレリーナを目指し修業をされていたとのことで、やはりそういった下地があってのこの動きなんでしょうね。
そういえば、ブルース・リーさんもダンスが得意だったと言いますので、「舞は武に通ず」ということでしょうか。
さて、このバトルシーンはミシェル・ヨーさんが次々に繰り出してくる武器をチャン・ツィイーさんの碧名剣がことごとく粉砕してしまうというシーンですが、ミシェル・ヨーさんの武器の中で「おや?」と思うのが、1:36あたりで取り出してくる武器です。
なんだか見慣れない武器だなあ、と思うわけですが、これは「鈎(ごう)」という武器で、両手に一本ずつ持って使う「双鈎(そうごう)」が一般的な使い方です。

先端のカギの部分は外側にも内側にも刃が付いており、そのまま攻撃するほかに馬の手綱に引っかけて切ったり、相手に引っかけて引きずり倒したりすることができます。
また、持ち手の部分には三日月型で刃のついた「月牙」がついており、この部分で相手の攻撃を受けたり、接近戦で切りつけたりもできます。さらに柄先の突起も槍のように尖っておりこの部分でも攻撃が可能。
このように多彩な攻撃手段を持つ武器ですが、それだけに扱いは難しく、教本には「練習中、自分で自分を傷つけないように注意しよう」ということが書いてあったとのことです。
それで私的に「おっ!」と思ったのが1:42。それぞれのカギの部分を連結させて、ブンブン振りまわすシーンです。この使い方は面白いなあ、と思いましたが、実際できたんですかねえ。
実際の「双鈎」の演武の動画。美しい演武ですが、連結させて使うのは一瞬でした。ほかの動画も見てみたのですが、あまり連結させてブンブン振りまわすというのはなかったです。やはりひっかけるだけではちょっとしたことではずれてしまいそうですし、実際には一瞬つなげるのがせいぜいというところなんでしょうかね。
ただ、多人数に囲まれた時、連結させた鈎を振りまわして、退路を作ったりという使い方はあるようです。
しかし、普通に両手に一本ずつ持って戦ってる最中に、突然一瞬で連結させて攻撃されたら、まるで武器がグーンと伸びたような感覚になるだろうし、間合いも狂ってとっさに反応できないでしょうね。
この動画だと1:00ぐらいのところで連結させて振ってますが、この早技はかわせんでしょう!恐るべき攻撃だなあ、と思いました。
さらに双鈎は「蟷螂門」でも使用されており、まさしく両手の鈎をカマキリの鎌のように使うとのこと。それはかっこいいですねえ、見てみたいものです。
そんなわけで「グリーンデスティニー」も「鈎」も実に魅力的だなあ、と思いました。
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ブルース・リーとダン・イノサントのヌンチャク
- 2016-06-04
- Sat
- 01:28
テーマ:映画・ドラマ

ブルース・リーといえば、今さら言うまでもありませんが、映画「燃えよドラゴン」などに主演し、世界中でカンフーブームを巻き起こした伝説的大スター。
俳優だけでなく、超一流の武術家でもあり、また哲学者でもあったブルースが後世に与えた影響は計り知れません。
そのブルース・リーが劇中で使用し、世界中を驚嘆させた武器がヌンチャクです。
(動画)【Bruce Lee - Nunchaku】
⇒https://youtu.be/5cqzOo6B0Ic
このスピードと変則的な動きはすごいですね!初めてこの武器を見た人の衝撃はかなりのものだったでしょう!私的にはキックとのコンビネーションがすごく印象に残りました。
ブルース・リーが誰からこのヌンチャクの技を教わったかには諸説あるようで、落合秀彦氏説(作家・落合信彦氏の兄、アメリカでは相当有名な空手家)、出村文男氏説(糸東流空手、この方もアメリカでは有名な空手家、ショーコスギさんの師匠)、ダン・イノサント氏説(ブルース・リーが創始した截拳道の最高師範でありカリの名人、動画の5:08からブルース・リーとヌンチャク同士で戦っている方)があります。あるいはそれぞれから影響を受けてブルース・リーのヌンチャク技は完成したのかもしれません。
ちなみに日本のアクションスター・倉田保昭氏がブルースにヌンチャクを教えたと言われることもあるようですが、倉田氏はブルースにヌンチャクをプレゼントしたことはあるようですが、教えたわけではないようです。
これはダン・イノサント氏のヌンチャク捌き。
顔がはっきり見えないのですが、「Dan Inosanto」と書いてあるので、ご本人だと思います。
それにしてもすごい速さ!すごいヌンチャクさばき!早送りしてるのかと思いましたよ!
カリにおいてヌンチャクと同じ形の武器は「タバクトヨク」と呼ばれ、スティック術と同じ系統の技術でかなり軽快な戦い方になっています。
ブルースリーのヌンチャク捌きも、空手流と言うよりかはタバクトヨクの影響を色濃く受けているように思いますね。
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映画「SPIRIT」
- 2016-04-08
- Fri
- 21:31
テーマ:映画・ドラマ

『SPIRIT』(原題:霍元甲)は、2006年の香港・中華人民共和国合作によるジェット・リー主演のカンフー・アクション映画です。
これは清代末期に実在した武術家・霍元甲を描いた映画でクライマックスはジェット・リー扮する主人公が列強の強豪武術家4人と様々な武器で戦うシーンで、これがとてもかっこ良いのです!
素手、槍術、剣術で戦うシーン。
槍術では槍の長さがポイントになりました。剣術ではジェットリーさんの剣の握りが中国剣独特で興味津津です。
リーさんは中国全国武術大会で前人未到の五連覇を達成しただけに、さすがに技の美しさやスピードには魅了されるものがあります。
日本人武道家・田中安野(中村獅童さん)との対決。変な名前ですね。
日本刀vs三節棍とはまさに夢の対決!リーの三節棍捌きはすごいなあ、と思いました。2:32のお互いの武器が入れ替わってしまうシーンは面白いですね。
中村獅童さんもなかなかいい味を出していたと思います。昔、柳生新陰流では能の動きを武術に役立てたと言いますが、歌舞伎にもそういう要素があるのでしょうか。
私的にはなかなか楽しい映画でしたが、公開後、実際の霍元甲と違いすぎるということで、霍元甲の遺族から訴えられたらしいです。しかし映画内に「この物語はフィクションです」と明記されていたのでセーフだったそうです。なんだかな~。
子連れ狼
- 2016-04-04
- Mon
- 13:12
テーマ:映画・ドラマ

「子連れ狼」(こづれおおかみ)は、小池一夫原作・小島剛夕画の時代劇漫画(劇画)で、これまで何度となく映像化されています。
柳生一族の手により妻を殺され、お家断絶に追い込まれた元・公儀介錯人拝一刀が柳生一族への復讐を胸に、遺された息子・大五郎と共に刺客稼業をしながらさすらいの旅を続けるというストーリーです。
たくさんの映像作品の中でも特に有名なのは、萬屋錦之介さんが拝一刀を演じ、1973~76年に放映されたTV時代劇版でしょう。
拝一刀は幕府の公儀介錯人で水鷗流の達人という設定。
公儀介錯人とは法度に背いた大名が切腹する時に介錯を務めるという役職ですが、実際の江戸幕府にはそういった役職は存在せず架空の設定です。
また「水鷗流」は、これは実在する剣術流派で居合を中心に剣術、鎖鎌術、杖術、薙刀術、体術まで網羅した総合武術です。ただ、拝一刀の水鷗流と実際の水鷗流はまったくの別ものだと思います。
豪快で荒々しい殺陣はかっこいいですね~。
こちらは若山富三郎さんの映画版。1972~74年にかけて6作品制作されました。
こちらも迫力のある殺陣で素晴らしいですね。
若山さんはこの役に非常に愛着を持っており、萬屋さん主演のTVシリーズが始まると聞いて激怒し、「錦之介と俺と、どっちが拝一刀にふさわしいか真剣で勝負したるわい!」と息巻いたため、弟の勝新太郎さんが必死になだめたというエピソードがあるらしいです。いやあ、昔の役者さんのトンパチぶりは面白いですねえ。
またこの作品は海外でも高く評価され、クェンティン・タランティーノをはじめ、各国の映画人、映画ファンにリスペクトされていて、これでもかと血が吹き出る過激な殺陣はその後の海外映画に与えた影響も大きく「元祖スプラッター・ムービー」とも呼ばれているそうです。